縄文の時

先日、大井町の知り合いが所有する「容器形土偶」を見に行ってきた。

容器形土偶というのは、土偶でありながら、容器も兼ねるもので、今のところそんなに多くは出土していない。
大井町の容器形土偶の場合は、頭のところにまるで花瓶のような入れ口(穴)があって子供の歯や細かくなった骨が納められていた。
2500年もの時を隔てて繋がる一本の縁で、これらを見る機会に恵まれたと思うと、なんとも畏れ多く、言葉が見つからない。ただ、ただ、食い入るように見つめてしまった・・・。
また、土偶の模様が大変モダンで、裏面は薇がクッキリとひとつだけ描かれていたり、子宮と男根を表すかのようなデザインが表面を真っ直ぐ貫いていたり、髪型もハッキリと分かる丁寧な作りで、間近に見ると唸るばかり。
朱だろうか、赤い彩色が残っており、生々しい。そして胴体部分は磨かれたかのように黒光りして、不思議な質感を放っている。灰のなかに包まれるようにしてあったとのこと。
こちらのお宅の表門の柱の側から見つかったそうだ(昭和9年に発掘と聞いた)。

帰り道、山のなかを振り返ると、富士山と夕日が眩しく、秋の空が大変気持ちよかった。この周辺は山に囲まれ、畑や田んぼや果樹栽培が盛んらしく、手入れがされており景色がよい。とてもゆったりした気持ちになる。縄文から連綿と豊かな時間が続いているのだろうと感じる。

またなにかの機会に、この土偶に会いに来たいと思う。

写真は今回見ることのできた土偶(中屋敷遺跡 縄文後期末・・・弥生前期と記述される場合もある)博物館でガラス越しに見るのと違って、凄い迫力!*綺麗な写真は「土偶リスト」というサイトなどで見ることができます

樹木は土偶を所有するお宅に生えていた1本。他にも古くて太い樹がたくさん。

そして帰り道に撮った富士山と夕焼け空。

古代からひとつづきの この時間と 種の流れを どうか 次の世代にも 渡せますように。
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by hituzi-to-yagi | 2012-10-02 14:17 | つち